「ふるみち」の道標は 古への薫りが、その狭い通りの何か懐かしい佇まいの中に感じられます。

岩淵古道道標  北区岩淵町22-17

正面

左側面

右側面上部

右側面下部


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遠景

 墨田川沿いには古くから岩淵、下(志茂)神谷、豊島、堀船、など集落があり、それらを結んで自然堤防の上を通る古道、江戸時代にそこから伸びていった王子道 、板橋方面への道、その辺りに多く見られる道標を訪ねてみました。

 訪ねた道標は、岩淵の「ふるみち」の狭い道の丁字路に、人家の塀ににそって、2基の庚申塔と並んで左端にありました。

 西国、秩父、坂東、出羽三山、身延山と六阿弥陀の巡拝塔で、「みちしるべ」でもあったらしく正面台座には「右下むら」とあり、向って右側面に「天保十五年」左側面には「為宿内安全也」、又、「宿内」としての人名が彫られています。

 正面の道は「岩淵町郷土誌」に記されている天王道という古道らしく、八雲神社へ通じています。


明治13年旧陸軍参謀本部作成1/20000地図


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