北区に現在も残る道しるべを古地図に探す試み

正受院通り道標  北区滝野川2-51

正面

左側面

裏面

右側面


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遠景

 このホームページ『北区の道標(道しるべ)を古地図に探す』の発端は、この道標です。コレは私の住んでいる地域にあって、T地路の突き当たり、今は民家の横に位置しています。 。

 この道標の傍を通る時、時間があれば、つくづく眺めたり触ったり、後ろへ回ってみたり、何故か立ち止まってしまうのです。  

 表面に書かれている文字は「たきふとう」と読めます。「たきふとう」(滝不動)とは、この近くにある『正受院』というお寺のことで、1550年代の開山と伝えられています。

 道標正面の「たきふとう」という文字に、方向を示す文字が書かれていないことから、当時はこの民家の辺りも『滝不動』であったと推測されます。

 ところで、この道標は傾いています。土の上に建てられていたのが、年月を経て傾いていたのをそのままにして、道路を固めてしまったのでしょう。


 左側面の文字は「左へんてん道」と読めます。「へんてん」とは「弁天」のことで、確かに左に行くと弁天様の祠があったようです。 現在は金剛寺境内にそのお堂があります。


 この道標には造立年が書いてありません。おそらく庶民が実用のために立てたものなのでしょう


北区資料より


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